前回の続き・・・
そして、埋め立て工事を再開した勘兵衛に、お三は告げたのです。
「勘兵衛さん私を、工事の人柱にして下さい。」
↑ (お三の宮・日枝神社)
その当時、埋め立てをするときは、女を人柱にしないと神仏の祟りが
あると信じられていました。
もちろん勘兵衛は、「それは、いかん。そんなことは、駄目だ。」というのですが、
お三は、「勘兵衛さんのおかげで、かたき討ちもできました。私には、身寄りもなく
もう思い残すことはありません。」「せめて、お世話になった勘兵衛さんの恩返しに
人柱にさせて下さい。」そう言って、しまいには自害までしようとするのです。
↑(現在も盛大に行われる「お三祭り」
ついに、勘兵衛は「わかった。お三、横浜の埋め立ての為、人柱になってくれ」
と、言ったのでした。
続きは、最終回で・・・。