前回の、続きです。
↓『お三の宮・日枝神社』
何度、埋めなおしても大岡川の氾濫で埋めたところに水が入って
なかなか思うように工事が進まない吉田勘兵衛(よしだ かんべえ)は、
「こりゃ~、わしの神仏への信心が足らねぇからじゃ・・・」と、当時のこと
だから、そう思ったようです。一時、工事を中断して身延山のお参りに
行きます。
そこで、勘兵衛はお三と出会います。
お三は、江戸の火事で両親を失い、さらには結婚を約束していた
いいなずけの若侍も喧嘩のもつれで切り殺されてしまいます。
そのかたき討ちを願って身延山に来ていました。
哀れに思った勘兵衛はお三を横浜まで連れて帰り吉田家の一員
とします。
しばらくして、お三のかたきが見つかり勘兵衛の手助けもあって
お三はかたき討ちを遂げます。
そして、埋め立て工事を再開した勘兵衛に、お三は告げたのです。
「勘兵衛さん私を、工事の人柱にして下さい。」
続きは、また今度・・・